『メイン』 『メイドの歴史』 『伝説の剣』
『あらすじ』 『メイド紹介』 『イベントCG』
『お仕事日記』 『アニメーション』 『ダウンロード』
 『  メイドさんお仕事日記  』 

 ● 第四回  零那
β月Σ日 快晴

今日は館内の清掃をした。
以上。終わり。

…………。

いや、何だか違うな…。こうではない気がする。
マスターに日記をつけるのを勧められたが、これでは駄目な気がする。
データでは日記とは、「日々の出来事や感想などの記録」とある。もう少し書いてみるか。
本日はマスター達が学園に登校した後、屋敷内の清掃を行った。
理緒は出来る所までで良いと言ったが、私はビスクドールだ。全館を清掃するなど造作もない。
しかし、仕事をしていて思ったのだが……この神楽堂家は、環家とはまるで違うな。
薄暗く閉鎖的な環家の屋敷と違い、ここは明るくて開放的だ。
見事な庭園や噴水などもあり、管理も行き届いている。環家では「無駄」と切り捨てるものだろうが。
手間を考えれば、私もそう思う。だが………こうして窓から見る景色は、悪くない。
そういえば、マスターもここから景色を眺めて子どものように笑っていたな…。

神楽堂……私の標的であった存在で、現在の私のマスター……か。
環家のコマンドを忘れた訳ではない。だが、私は……今しばらく、あの男を見定めていたいのだ。
刺客として命を狙ったこの私を、あの人懐っこい笑顔でメイドとして迎えた男の器をな……。


むっ、そろそろマスターの帰宅時間だ。メイドとして、主人を玄関で迎えねばっ………咲耶よりも早く!


 ● 第三回  棗
□月△日 曇り

本日のご主人さまの夕食は、わたしが担当しました。
旬の魚介類を用意できたので、それを使った和の膳をご用意致しました。
えへへ……MUSでは料理の点数は悪くなかったし(和食だけだけど)、ご主人さまもきっと喜んでくれるはずです。

……そう思ってたんですけど、失敗ばかりしちゃいました……。
調味料の量を間違えたり、茹で加減を誤ったり、出来た料理をひっくり返しちゃったり……。
いつもだったらこんな失敗はしないのにぃ………(ち、ちょっとはするけど)。
でも今回のはしょうがないです、だって、後ろでずっとご主人さまが見てたから……!
ご主人さまは、わたし達メイドの仕事を見て回っているみたいなんです。
メイドの能力をきちんと把握しようとしているご主人さまは、とてもご立派だと思います。
よりによってそんな時に失敗ばかりしちゃうなんて……はあぁ……。

……でも、ご主人さまはお優しかったです。
わたしが失敗しても笑って許してくれて、それどころか片付けの手伝いまでしてくれて、料理も美味しいって言ってくれて。
「自分は主人らしくないな」って笑ってましたけど……で、でもわたしは、そこがご主人さまの素敵なところだと思います……。
……………………。
ハッ、わたしったらなに書いてるんだろ…!? お仕事の日記なのに…!
え、ええと、とにかくこれからも、棗はご主人さまのために精一杯努力いたしますっ!!


……でもご主人さま、本当に優しかったな……。忘れないうちに、今日の出来事は漫画の内容に使わせてもらおうっと……。


 ● 第二回  理緒

◎月◇日 雨

日記なんてつけるの、久しぶりね。
駆け出しだった頃を思い出すみたいだわ。………って、ちょっと年寄りくさいか。いけないいけない。
神楽堂家のメイド達は新米揃いだから、私がしっかり教えてあげないと。そう思って、こうして日記なんてつけ始めたんだしね。
………ふふふ、この屋敷に居るのは可愛い旦那様と初々しいメイドばかり……。
おっといけない、また余計なこと書いちゃったわ。
……て言うか、私ってこういう事するのに圧倒的に向いてないわね……。

気を取り直して、と。本日は、旦那様にお茶を用意して差し上げたわ。
外はあいにくの雨だったし、こんな日は旦那様には屋敷の中でゆっくりとくつろいで頂きたいものね。
旦那様のお茶の好みもだいぶ掴めたし、次からはもっと良いものをお出しして差し上げることが出来そうね。
……まあ、旦那様は私達の出すものはすべて「美味しい」って言うから、ちょっとばかし張り合いが無いけど……。
でも、そこは彼の優しさよね。旦那様であっても、私の生徒である神楽堂君と同じ美点を持ち合わせているんだから。
旦那様は旦那様なりに、良き主人になろうと手探りで進んでるんですもの。それを支え、導いてあげるのがメイド長である私の務めだわ。
……でも、そんな旦那様や一生懸命なあの子達は、私には少し眩し過ぎるわね……。

ん、らしくない事を書いたわ。私もまだまだね。
さあて、これから忙しくなるわ。これだけの規模の屋敷を四人のメイドで管理していかなきゃならないんだから。
仕事を始める前に……そうね、もう一杯、旦那様に美味しいお茶をお届けにいきましょうか。

……んー、それにしても旦那様ってカワイイ顔してるわよね……。今夜辺り、悪戯しに行っちゃおうかしら……うっくっく〜♪



 ● 第一回  咲耶

○月×日 晴れ

今日、初めて男物の下着を洗った。

……と言っても、別にカレのものを洗ってあげただとか、そんな色っぽい話じゃないけど。
メイドとして、ご主人様の召し物を洗濯しました、というだけのハナシなのよね。
炊事、洗濯、掃除……こういった家事の全てを執り行うのは、オールワークス以上の資格を持つわたしには当然のこと。
もちろんMUSでも、何度も実技をこなしてきたわ。成績もオールAだったわたしには、何の問題もないはず。

と、思ってたけど……。やっぱり実技と本番じゃだいぶ違うのよね……。
しょうがないじゃない、男の子の下着なんて洗うの初めてだったんだから。
おまけに、わたしのご主人様は同じ鳳桃学園のクラスメイトの神楽堂君なわけだし。
顔も知らないご主人様ならまだ良かったけど、毎日同じ教室で顔を合わせるクラスメイトなら、意識だってしちゃうってもんでしょ?
って、日記で誰に語り掛けてんのかしら、わたし……。
と、とにかく、その所為で洗濯に思ったより時間が掛かっちゃったのは仕方ないのよ。
……ついでに、思わずご主人様のパンツのゴムを伸び切らせてしまったのも仕方ないのよ。

でも、神楽堂君……わたしのご主人様って、ほんとご主人様らしくないのよね。
わたしがメイドとして家事をするのは当たり前のことなのに、いつも「ありがとう」って声を掛けてくるし。
庶民性が抜けないというか、自覚が無いというか……はあ。
ふふ……でも、それがご主人様のいい所なのかもね。
ご主人様が神楽堂家の次期当主として大成されるよう、わたしもお手伝いしなきゃ。
よし、明日から頑張るぞ!

……とりあえず、ご主人様の下着を洗うのに慣れることから始めなきゃね……。





Copyright(c) May-Be SOFT All Rights Reserved